健康・体力事業財団発行の月刊誌「健康づくり」の「運動指導初任者のお悩み相談」を年に数回担当させていただいています。

今回9月号を担当させて頂きました。運動指導新任の方々のご質問にお答えするというコーナーですが、私も自身を振り返り、初心に帰るよい機会を頂いています。

■Question

教室に参加される方に「無理」「できない」とネガティブな発言をする方がおり、その発言のたびに教室の空気が盛り下がってしまいます。指導者として空気が盛り下がらないように働きかけはできないでしょうか。(市町村健康運動教室)

Answer

~発言に向き合いていねいに対応しましょう~

まず、その方は教室の空気を盛り下げる目的で「無理」「できない」と発言されているのでしょうか。そうではないと思います。
運動指導者としてその方に行う働きかけは空気を盛り下げないためではなく、その発言に向き合いていねいに対応することだと思います。参加者が苦手意識や先入観をもたず、どうしたら「無理」「できない」と感じない楽しい教室を提供でき、運動を継続していただけるかを考えましょう。その結果、毎回明るく盛り上がる教室になると思います。グループ指導の場合は、年齢・体力・運動経験等個人差があります。また体調は日々、個々に異なり、全員が安全に楽しく参加できる教室にするにはさまざまな指導者の配慮が必要です。配慮する点やアプローチのしかたについて少しまとめてみましたので、参考にしてみてください。
参加目的・年齢・体調・病歴(けが・故障含む)等の把握
安全で効果的なプログラム構成や指導中の注意・声がけ等にたいへん役立ちます。
教室開始前後のフォロー&コミュニケーション
特に初心者・高齢の方等は指導者が自分の体調を把握し、声をかけてくれることは大きな安心感となります。
体調・体力に合わせて行えるプログラム構成
強度・難易度の低い種目から段階的に進め、回数・時間・動作の大きさ等を調節し、自分に合った運動強度で安全に行えるよう指導します。
運動中の(動作・表情等)観察と修正
正しいフォームで安全に行えているか・動作や表情に変化がないか等を観察し、フォーム修正や強度の調節を行います。
運動効果の評価
「以前より(楽に・きれいに…)できるようになりましたね」等、運動の効果を実感する事で参加継続へのモチベーションがアップします。
健康・体力づくりは段階的・長期的なサポートが必要です。幅広い参加者に対応できるよう、経験を重ね、力をつけてほしいです。そういった指導者の姿勢に参加者は安心感・信頼感を得て、教室のムードも盛り上がり、参加継続と参加者の健康・体力づくりにつながります。
参加者の皆さんが毎回笑顔になる教室をめざして、これからも頑張ってください。

YUKIKO